
三鷹駅南口からほど近い場所に位置する「コワーキングカフェBreath」。
株式会社Office Breathの代表であり行政書士としても活動する本多夏帆さんが運営しています。コワーキングカフェBreathは、赤ちゃんから高齢者まで、誰でも気軽に利用できる多世代型のコワーキングスペースとして、地域の中で大きな存在感を放っています。
本多さんがBreathを立ち上げた背景には、ご自身の子育て経験があります。お子さんが1歳の頃、保育園が満員で預けられず、仕事を続けることが難しい状況に直面しました。「子どもと一緒に働ける場所があればいいのに」という思いが芽生え、赤ちゃんをスタッフが見守るサービスを備えたコワーキングスペースをつくる決意をされたそうです。
開業当初は子育て世帯が中心でしたが、現在の利用者層は大きく広がっています。赤ちゃん連れの保護者、小学生、受験生、資格勉強やテレワークで利用する大人、さらには買い物を目的に訪れる高齢者まで、さまざまな人がBreathを日常的に利用しています。
「公共施設ですか?」と尋ねられることもあるほど、地域になじみ、暮らしの一部になっている場所です。

コロナ以前は地域への認知を広げるためにマルシェを開催していましたが、コロナ禍で中止となり、本多さんは発想を転換しました。店内に委託販売型のチャレンジショップを常設し、地域の事業者が作った雑貨や食品、コーヒーなどが並ぶ空間へと進化させました。
地域で生まれたものを地域の人が手に取る、小さな循環が生まれています。

Breathの大きな強みは、利用者を年齢や属性で区切らないことです。コーヒー1杯で90分滞在できます。駄菓子だけを買いに来る子どもも、作業に集中したい大人も、気晴らしに訪れる学生も、同じ空間で自然に過ごすことができます。
利用者からは「子どもと一緒に働けて助かった」「近くで買い物ができてありがたい」といった声が寄せられ、常連も増えています。
Breathの所在地は武蔵野市ですが、本多さんが三鷹市出身であることや、両市のイベントに積極的に参加されていることから、自然と三鷹と武蔵野をつなぐ存在になっています。ハロウィンのお散歩ラリーや「お仕事フェスタ」、店内の地域メディア「ヒトマチ」など、地域内外のイベントにも積極的に取り組み、人同士・情報同士が交わる機会を生み出しています。
現在働くスタッフは約10名で、多くが子育て世代です。互いに同じ課題意識を持ちながら、利用者の気持ちに寄り添い、居心地の良い空間づくりを支えています。

本多さんは「お店に来ていただくことはもちろん嬉しいですが、地域のつながりを生み出すきっかけも大切にしたい」と話します。Breathは、親子の居場所であり、働く場所であり、地域をつなぐハブでもある、多面的な役割を持つ場所として地域に根付いています。
今日もまた、誰かの日常を静かに支える“息づく居場所”として、Breathは地域に小さな変化と温かいつながりを生み続けています。
店舗情報
住所:東京都武蔵野市中町1-24-8 1階
電話番号:0422-90-5847公式ホームページ:https://office-breath.com/